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はい、今日は館山市の病院で乳幼児取り違えワクチン誤接種があったという医療ミスについて。
経緯
館山市は十八日、同市の北条病院で今月十七日、定期予防接種で来院した乳幼児(姉弟)について、対象を取り違えて接種するミスがあったと発表した。同日夜、生後四カ月の男児は三八・二度の熱を出したが、十八日朝には下がり、健康状態に問題はないという。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201611/CK2016112002000129.html
まあ誰でもミスはあるからゼロには出来ないよね、と思ったけど続く内容が引っかかりました。
市によると、十七日午前九時四十五分ごろ、女児(3つ)と男児が母親とともに来院。女児には日本脳炎ワクチンを、男児には別の二種類のワクチンをそれぞれ接種する予定だった。担当医師の角田真一郎院長が二人分の予診票などをよく確認せず、男児に日本脳炎ワクチンを接種した。母親が予診票が違うことに気づき、誤接種が分かった。
間違えたのは3歳の女児と生後4ヶ月の男児です。
日本脳炎ワクチンの標準的接種スケジュール
日本脳炎ワクチンってそんな乳飲み子に打つっけ?と思って調べたらこんな感じ。
- 1期接種:初回接種については3歳~4歳の期間に6~28日までの間隔をおいて2回、追加接種については2回目の接種を行ってから概ね1年を経過した時期に1回の接種を行います。
- その他 2期接種:9歳~10歳までの期間に1回の接種を行います。
例外があるとは言え、3~5歳か9~10歳が対象の予防接種を間違えて生後4ヶ月の赤ちゃんに打っちゃうもんなの?
知識不足なのか杜撰な報告なのか
- 日本脳炎ワクチンの接種時期を大まかにすら覚えていない医師が予防接種担当
- 別の原因で取り違えた
の2パターンが考えられて1ならそんな医師に予防接種を打たせる病院の管理体制に問題アリだし2なら虚偽の報告をする病院という事になって結局管理体制に問題アリとなり、どっちに転んでも心配な病院という事になってしまう。
院長自ら予防接種を打ってるという事は小さな病院?
病院と名が付いてる時点で小さな個人医院では無い。
第一条の五 この法律において、「病院」とは、医師又は歯科医師が、公衆又は特定多数人のため医業又は歯科医業を行う場所であつて、二十人以上の患者を入院させるための施設を有するものをいう。
ホームページを見ると医師は4名なのでそこまで大きな病院でもない。病床数は48床(医療療養病床40床、介護療養病床8床)のようです。
地方の病院は疲弊している?
2パターンと書いたけど3パターン目として医師の仕事が多すぎるケースも考えられます。東京の隣の県だけど館山だと地方と言っても良いだろうし地方医療の疲弊が原因でミスが起こっているなら県や国が対応すべきなんじゃないかなあ。
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