冷蔵庫選びしつつ電気代の動向を漠然と推測するだけで省エネモデルの価値がものすごく高まります。消費税アップも控えてるしこれは家電業界も本腰入れて家電買い替え煽って来るんだろうなあ、と思ったらやはり既に動いてました。
首都圏を地盤とする中堅家電量販のノジマは家電製品の買い替え客を対象に、店頭で電気料金の削減額を診断するサービスを始めた。
環境省がインターネットで提供するツールを活用します。接客時に買い替えをする商品を使用すると、いくら電気代を削減できるかわかるのです。今、使用している商品がはっきりとわからなくても購入時期やメーカー、使用時間などにより金額を確認できます。
株式会社ノジマ採用ブログ:この夏はコンさるで決まり! | リクナビ2013
自分はカタログスペック探し出して自分で計算・比較しましたけどそういうのが好きじゃない人はめんどくさいもんね。店頭に行って言葉だけじゃなく数値で提示されたらみんな納得してどんどこ買っちゃうと思う。ノジマってお店は知らないですけど大手も参戦してくるんじゃないかな。
買い替えがひと段落した後+消費税アップ後はもう家電業界から転職した方がいいってぐらい売上落ち込みそうなのが心配ですけどもそこは消費者側が考える事でもないので頑張ってもらうとしてテレビ・エアコン・冷蔵庫を見直す。消費税アップ対策については以下に書いてあります。
テレビ
数年前の液晶だとエアコンより消費電力が高いものもありますから見る機会が多い人は買い替えた方がお得です。
- 説明書がある人は引っ張り出しましょう。消費電力も載ってる事が多いです
- 説明書がない人は本体のどこかにある型番をケータイで撮るなりして型番で検索かけましょう
- こういうサイトで調べてもいい→エコストプラス - エコとコストを考えて賢く買い物
- エアコンより数値が上だったらテレビ観る機会を激減させるか買い替え
マニュアルを見ると我が家のテレビは小さいので古いけど133W(0.2W)で年間消費電力量は101kWh/年でした。最近の売れ筋はこの辺。思ったより差がなかったので壊れるまで放置。
| 消費電力 144W(0.12W) 年間消費電力量 93kWh/年 |
冷蔵庫
冷蔵庫も同じ手順で。我が家の冷蔵庫は富士通ゼネラル製でしたけど今はもう冷蔵庫を作ってないとか・・・。部品は8年ぐらい保管義務があったと思いますがやっぱり買い替えて正解だった。ネットで型番を検索しても見つからないほどマイナーな一品です。マニュアルを見ると年間消費電力量の記載がない。困る。少し調べてみると
2006年5月1日、経済産業省の主導のもと、消費電力量の測定方法を定めた日本工業規格(JIS C 9801)「家庭用電気冷蔵庫及び電気冷凍庫の特性及び試験方法」が改正・公示された。
という事なので仮に年間消費電力量が記載されていても基準が違うので単純比較は出来ないようだ。
消費電力は電動機が119Wで電熱装置が220Wとなっている。新しい冷蔵庫はこれ。
| 電動機 93W 電熱装置が167W 年間消費電力量 230kWh/年 |
小さい方が電気代が高い?!
普通の感覚からすれば、より大きい方が消費電力が大きく、電気代も余計に掛かるだろうと思いますよね。しかしこれは大きな勘違い。別に大きいからといって小さな冷蔵庫よりも電気代が高いということはありません。むしろ、小さな冷蔵庫の方が電気代が高い場合がほとんどなのです。
問い合わせメール出してから見つけちゃったよ・・・すごく恥ずかしい・・・。計算で年間消費電力量を算出出来ないとなると旧冷蔵庫の年間消費電力量がわからない。しかたがないので同年代・同サイズの冷蔵庫の数値をここで引っ張ってくると660kWh/年という結果に。3倍近いじゃないか!やはり買い替えて正解だった。
追記:問い合わせの返答来ました。「真空断熱材の被覆率の違い」で大きい方が省エネだそうです。他にも容量が大きければ冷気も多いし一度開けたぐらいじゃそんなに温度が下がらず電気代もかからない、みたいなのありそうですね。
エアコンのカンタン省エネ対策
機種選びよりも使い方が重要です。まず除湿運転の方式を確認
- 弱冷房方式:寒くならないよう工夫した冷房なので除湿効果は少ない・消費電力は低い
- 再熱方式:除湿効果は大きい・消費電力は高い
私たちは室温が同じでも湿度が15%違うと1℃低く感じますから、再熱方式のドライモードでも、設定温度を2℃上げて使用すると約10%の省エネになります。一般に高級機種には再熱方式が採用されていますが、再熱方式のドライモードを効率的に使うには設定温度を上げる工夫がポイントです。
弱冷房方式は弱冷房みたいなもんなのでハッキリ言って除湿じゃない。梅雨時がある国で除湿機能のないエアコンを買う意味がわからないのでそっちは放置。ちゃんと除湿する再熱方式のエアコンだったら設定温度を冷房時より2℃上げれば良いとの事。逆に言えば除湿の方が電気代が安いと思って何も考えずに使っていると冷房より電気代がかさむって事。なんとなくでドライモードを使って省エネ気分になるのではなくきちんと比較しましょうと。
例えば「26℃で湿度そのまま」か「28℃で除湿する」かって事になるけど弱冷房方式の存在を考えると室温が2℃下がったら湿度も下がっちゃってそれでもういい気がするなあ。イメージ的には80%とかの多湿状態じゃないと意味なさそう。まあ大切なのは体感温度なので26℃で冷房つけてるのと28℃でドライモードにするのとで涼しい方を選べばいい。大差なかったらドライモードの方がお得と覚えておこう。
再熱除湿 熱リサイクル方式
お部屋の空気を冷却すると湿気が取れますが室温が下がることがあります。室温を下げずに除湿 する機能を再熱除湿といいます。 また、再熱するために室外機から排熱される一部の熱を室内側取りいれる方式を熱リサイクル方式 といい、電気ヒーターなどを使用しないので省エネ運転が出来ます。 体感温度(身体で感じる温度)はお部屋の温度と湿度によって変わります。お部屋の温度が高くても 湿度が下がっていると快適に感じられます。 再熱除湿で通常の冷房設定温度より高めにしても同様な快適さが得られます。 ※エアコンの機種によって、機能の有無があります。
現在の除湿方式は2択じゃなくて3択だった!しかもまさに我が家のエアコンが該当してた。2004年に買ったRAS-E28Sという機種なんですけどドライの他に「涼快」というモード(ボタン)があってジメジメな時はこれを使うと一発解消!って感じだったけどちゃんと省エネだったんだなあ。
また、夏の新冷房として温度と湿度を同時にコントロールして冷えすぎを抑える「涼快」機能により、冷房の肌を刺すような冷たさを解消し、健康的な涼しさを提供して参りました。
こうやって調べてて気づいたけどエアコンも8年。2014年に10年保証が切れる事を考えたらこれも消費税前に買い替え検討になりますね。最近の売れ筋はこれ。
| 冷房消費電力 610 W 暖房消費電力 720 W 期間消費電力量 837 kWh |