電気代が値上がりしますね。
経済産業省は18日、7月から始まる自然エネルギーの固定価格買い取り制度で、買い取り費用として電気料金に上乗せされる金額を公表した。月7千円の電気代を払っている一般家庭の場合、上乗せ額は全国平均で月87円。ただこれには、すでにある家庭用太陽光の買い取り制度の上乗せ分21円が含まれているので、7月以降の値上げ幅は実質66円になる。
脱原発が実現するのかまだわかりませんが少なくとも直近10年で「全原発再稼動!」なんて動きは無さそうです。そうなると電気代はどうなるか。
電力10社と都市ガス大手4社は28日、原燃料価格の変動を料金に反映させる原燃料費調整(燃調)制度に基づき、8月の料金(標準家庭)を引き上げると発表した。全社の一斉値上げは3カ月連続になる。電気料金には8月分から、再生可能エネルギーの全量買い取り制度の導入に伴う費用の上乗せも始まり、家庭や企業の負担が増す。
8月の料金は3〜5月の平均燃料価格から算出する。火力発電などに使う液化天然ガス(LNG)の価格は2〜4月の平均価格より2.6%上昇。原油や石炭の価格も上がっており、各社は燃調制度に基づき料金を引き上げる。
こんな感じで原燃料価格に左右される。全原発停止が決定した時に素人なりに予想したのは原油価格の高騰。日本というそれなりの経済規模を持つ国が原発を捨てるとなると原燃料の調達量は飛躍的に増える。そこに付け入ろうとする投機マネーが想像以上に流入するのではないかと思った。
今はまだ日本だけが脱原発の流れなので原油市場に巨大なインパクトはない。ドイツは?ドイツは2022年までに原発を全廃することを決めたけれど代替電力は近隣国の原発なので図式としては原発が他国に移動しただけで原油価格の相場への影響は少ないはず。原発大国であるアメリカとフランスが脱原発へと舵を切ったら原油市場が想像を絶する急騰を見せる気がして恐ろしい。
全国のレギュラーガソリン価格(18日時点)は、前週から1.5円値下がりし、平均142.4円となった。資源エネルギー庁が20日発表した。11週連続の値下がりで、昨年11月上旬以来の水準。世界景気の先行き不安から、原油の先物価格が急落している。国内も在庫が多い状態が続いている。
一方でこのようにガソリンは値下がりと言われててその理由は原油先物価格の急落という事なので一瞬混乱するけれど高騰後の急落ぽい。レギュラーで140円超は別にお安くないもんねえ。
事前のエコノミスト予想では、原油価格の低下で輸入の増加幅が大幅縮小すると見込んでいた。しかし、輸入原油単価は円ベース、ドルベースでも小幅上昇。輸入原油単価は前年比3.6%上昇の6万3004円/キロリットル、ドルベースでは同5.0%上昇の124.5ドル/バレルだった。
財務省では、「日本の原油輸入単価は中東産の割合が高く、ドバイ価格に連動する。その連動は1カ月以上ズレる傾向がある」と説明。先行きについて「火力発電用燃料の需要増は今後も続く可能性があるが、足元の原油市場価格は低下しており、鉱物性燃料の輸入額への影響は考えられる」(財務省筋)とみており、6月以降、燃料価格の低下が輸入金額ベースの押し下げ要因となるもよう。
アメリカやフランスが脱原発する未来があったとしても遠いし日本自身も微妙な立場だ。喉元過ぎればなんとやらで結局再稼動に振れてしまう可能性もある。それはそれとして現時点の原油価格は上昇し続けてるからまだ値上げ基調で節電や省エネ家電への買い替え需要はまだまだ高まりそうな気配。
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一方で脱原発でも原燃料価格に左右されない仕組み作りの努力はされているみたい。
広瀬氏は「先立つものがとにかくない」状況で従来のような権益購入はできなくなったことから「ひと工夫、ふた工夫ひねらないといけなくなった」と説明する。
お金がある時ですら権益獲得がうまく行かなかったからこその原発推進だったと思うのに過去の経緯をまるで学んでないのかシガラミと切り捨ててるのかあんまり賢い判断じゃない気がするけど期待はします。